ソフトバンクと慶應義塾大学SFC研究所(以下、SFC研究所)は、5GやBeyond 5G/6Gなどの先端技術を活用した次世代の情報インフラを研究開発する場として、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)に「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を6月1日に設立し、10月から本格的に始動させる。
両者は、デジタルツイン・キャンパス ラボの設立に向けて、2021年からSFCに自営の5Gネットワークをスタンドアローン(Stand Alone)構成で構築し、3次元高精度地図や点群データを活用してキャンパス空間をデジタル化するなどの準備を進めてきた。
同ラボでは、5GやBeyond 5G/6Gなどを活用して、各種センサーや動画像認識、空間センシングなどによるキャンパス空間の精緻なデジタル化や、物理空間(実際のキャンパス)と仮想空間(デジタル化したキャンパス)の相互連携による問題発見や課題解決、自己位置推定技術などの研究開発を行う予定。これらの情報を扱う上でのプライバシーやセキュリティーに関する課題の研究も進め、規格化や標準化などを見据えた次世代の情報インフラを創出するための基盤として研究開発を推進するという。
両者の役割は以下のとおり。
SFC研究所
- 30年先を見据えた次世代のキャンパス環境の創出
- デジタルツインの活用事例の創出や関連技術の研究促進
- 次世代を担う人材の育成
ソフトバンク
- 先端技術に触れることができる実証環境の構築・提供
- 最先端技術の継続的な導入・提供
- 研究成果や事業アイデアの商用化、社会実装の促進