OKIは、人と多種ロボット、さまざまなエッジデバイスを連携し、遠隔からリアルタイムかつ直感的に現場対応を行うリモートDXプラットフォーム技術「REMOWAY(リモウェイ)」を開発した。
同技術により、現場の業務プロセスを見える化するほか、業務特性に合わせたリアルタイムな業務の監視と制御が可能になるという。
REMOWAYは、人やロボット、センサー、IoT端末、インフラ装置などのエッジデバイスが混在する環境下でも、柔軟に連携制御ができるプラットフォーム技術。メーカーが異なる複数ロボットの遠隔運用、既設の各種センサー・端末・インフラなどの遠隔モニタリングが可能だという。また、複数拠点を1:Nで運用、加えてM:N運用へ拡張できるため、現場の人材不足を解消する省人化や業務効率化のほか、人手を増やさずにサービス領域の拡大にも対応できるとしている。
OKIは、技術開発拠点であるOKI蕨システムセンターにおいて、REMOWAYによる、さまざまなエッジデバイスを連携した実証実験を、共創パートナーと推進。現在は、スマート・ロボット「temi」を使用した警備巡回・接客案内や、エレベーターに「Ville-feuille」を導入しロボットと連携させ、複数フロアの自動巡回を行うなどの実証実験を行っているという。
今後、労働力不足が深刻になっている商業施設、介護施設、工事現場、公共施設などの業務領域において、共創パートナーとともにREMOWAYの効果検証と改善を進め、早期の市場参入を目指すと述べている。
REMOWAYの主な特徴
- エッジデバイスが接続しやすいHTTP/MQTTのインターフェースを備えている。現場のエッジデバイスと運用センターを最適かつ柔軟に連携可能
- エッジデバイスから取得されたデータをリアルタイムでモニタリングできる。また、利用者の視認性に合わせ、収集情報からアクションプランやエスカレーションを一元化して表示可能
- メーカーが異なるロボットは、OKIのエッジモジュール「ROMBOX」を使用することで運用できる。プロトコル変換や通信の冗長化など、ロボット運用に必要な共通機能も提供可能
- OSSを活用することで、多種多様なエッジデバイスとの連携のほか、ベンダーが提供するプラットフォームとの連携もできる。既存環境のAPIも活用可能