エイトレッドは、小売業の経営層(経営者・役員)、情シスの管理職、経営企画部門の管理職102名に対し、小売業におけるIT投資に関する実態調査を実施した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査概要:小売業におけるIT投資に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年11月10日~11日
- 有効回答:小売業の経営層(経営者・役員)、情シスの管理職、経営企画部門の管理職102名
コロナ禍でIT投資が増加した小売業は3割に留まる
「Q1.コロナ禍(2020年2月以降)以降、お勤め先におけるIT投資額はどのように変化しましたか」(n=102)と質問したところ、「非常に増加した」が9.7%、「やや増加した」が22.5%という回答になった。
理由の約7割が「オンラインへの対応が急務となったため」
Q1で「非常に増加した」「やや増加した」と回答した人に、「Q2.コロナ禍以降、IT投資が増加した理由について、当てはまるものを全て教えてください(複数回答)」(n=33)と質問したところ、「オンラインへの対応が急務となったため」が69.7%、「リモートワークを行うようになったため」が54.5%、「システムの性能や信頼性の向上のため」が54.5%という結果になった。
IT投資が減少した理由は「コストが負担できなくなったため」が最多
Q1で「やや減少した」「非常に減少した」と回答した人に、「Q3.コロナ禍以降、IT投資が減少した理由について、当てはまるものを全て教えてください(複数回答)」(n=16)と質問。すると、「コストが負担できなくなったため」が62.5%、「IT導入を先導する人材がいないため」が12.5%、「業務内容にあったITがないため」が12.5%という回答になった。
今後注力していきたいIT投資、4割以上が「ソフトウェア」と回答
「Q4.お勤め先では、今後どのようなIT投資に注力していきたいと考えていますか(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「ソフトウェア」が41.2%、「情報セキュリティ対策」が34.3%、「ハードウェア」が27.5%となった。
61.8%が「IT人材」が足りていないと実感
「Q5.お勤め先には、DX推進で重要となる『IT人材』が足りていると思いますか」(n=102)と質問したところ、「あまりそう思わない」が27.5%、「全くそう思わない」が34.3%という回答になった。
理由として約6割が「IT人材を育成できるリソースがないから」と回答
Q5で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人に、「Q6.お勤め先で『IT人材』が不足していると思う理由について、当てはまるものを全て教えてください(複数回答)」(n=63)と質問したところ、「IT人材を育成できるリソースがないから」が55.6%、「採用や外注するためのコストが不足しているから」が33.3%となった。
6割以上の小売業が、今後さらなるDXへの取り組みに意欲
「Q7.あなたのお勤め先で、今後さらにDXに取り組んでいきたいと思いますか」(n=102)と質問したところ、「非常にそう思う」が22.6%、「ややそう思う」が39.2%という結果になった。
IT活用により、60.8%が「社内での意思決定・決裁スピードを迅速化する必要性」を実感
「Q8.あなたは、今後IT活用によって、社内(組織)での意思決定・決裁スピードを迅速化していく必要性を感じていますか」(n=102)と質問。すると、「非常にそう感じる」が29.4%、「ややそう感じる」が31.4%という回答になった。
理由は「スピーディーな経営で競争力を強化するため」が最多
Q8で「非常にそう感じる」「ややそう感じる」と回答した人に、「Q9.IT活用によって、社内(組織)での意思決定・決裁スピードを迅速化していく必要性を感じている理由について、当てはまるものを全て教えてください(複数回答)」(n=62)と質問したところ、「スピーディーな経営で競争力を強化するため」が62.9%、「多様な働き方に対応するため」が53.2%、「業務の効率化をするため」が50.0%という回答になった。