電通グループのR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ(以下、DII)」は、ODKソリューションズ(以下、ODK)とともに、NFTの活用で個人の体験を価値化し、個人の成長を応援するWeb3.0サービス「アプデミー」の社会実装に向けた共同研究を開始する。
同研究は、DIIがこれまで推進してきた4つの実証実験で得た技術知見と市場性に関する検証結果を踏まえ、学生・大学との接点を有するODKと共同で取り組むもの。DIIによる4つの実証実験とは、1. 実績証明用のNFTである「ソウルバウンドトークン(SBT)」を用いた実験活動、2. クレデンシャルを管理する実証実験、3. NFT型共創アプローチの実証実験、4. NFT保有者の与信状況に応じてIoT機器の制御権を自動的に有効化する「サイキックNFT」の実証実験。
両社は、Web3.0時代に重要となる自己主権型アイデンティティ(Self Sovereign Identity、略称:SSI)の考え方に則り、アプデミーを利用する大学生を対象にパブリックチェーン上でSBTを配布し、それぞれの学生時代における“体験や学びの軌跡”を可視化する。
加えて、電通グループのブランド形成知見を活用することで、コミュニティ内における学生個々のブランド形成を支援。それぞれの志向性に応じた人的ネットワークの形成や、将来の就職活動を支援するWeb3.0サービス事業の可能性についても検討していくという。