DXへの取り組み2:データ活用促進
講演の前半ではDX人材の育成について説明された。中盤では実際に導入されているシステムの中身について解説が進む。
旭化成では、同社グループ内に蓄積されたデータ資産を横断的に活用できるよう作られたデータマネジメント基盤の「DEEP」を導入している。従来は研究開発、工場部門、そして社外と各組織がそれぞれのデータを保有していたが、導入によって社内のデータがDEEPで一括管理・共有されることになる。断片的なデータをまとめることができれば、そこからブレイクスルーができるかもしれないと久世氏は語る。なお、DEEP構築に際したプレスリリースでは、「自動車関連事業の販売データの集約」や「合成ゴム・エラストマー製品におけるカーボンフットプリント(CFP)の可視化」といった、DEEPの活用例が紹介されている。