クニエは、サプライチェーンネットワークの最適化実現を支援する「サプライチェーンネットワーク・リデザイン」サービスを提供開始した。
同サービスでは、現状のサプライチェーンネットワークを可視化し、サプライチェーン上の課題を、供給コスト、途絶リスク、GHG/ESGの4つの観点で抽出した上で、それらを総合的に勘案したサプライチェーンネットワークの再設計を支援するという。
可視化や最適化シミュレーションにあたっては、オランダAIMMS社のデジタルツール「Supply Chain Network Designアプリケーション」を活用し、サプライチェーンにおける分析や再設計を促進するとしている。
従来のサプライチェーンマネジメント(SCM)では、サプライヤーや工場、物流ルート、販売倉庫など、サプライチェーンネットワークは大きく変わらない(あるいは変える必要がない)前提で行われており、サプライチェーンネットワーク上を流れるモノの生産や物流の無駄を極力排除し、サプライチェーン運用コストを最小に抑えつつ、顧客の要求納期内で供給を実現することを目的としてきた。
しかし、次第に供給に影響を与える要因が多様化し、調達、生産、物流とさまざまな領域がボトルネックになるなど、既存のサプライチェーンネットワークでは供給リスクに十分に対応できない場合が多くなっているという。加えて、経営・事業戦略の変更や、サプライチェーン全体でサステナビリティへの配慮が求められるなど、サプライチェーンネットワークそのものを再設計する必要性が高まっている。一方、サプライチェーン全体を見渡して分析する機能や組織がないことなどから、現サプライチェーンネットワークのパフォーマンス評価や、それら評価に基づくネットワークの見直しについて、十分に検討・実施できているケースは多くないという。
クニエはこうした理由から、サプライチェーンネットワーク再設計に関わるコンサルティングサービスを提供することにしたと述べている。
サービスの流れは以下のとおり。
STEP 1. As-Isサプライチェーンネットワーク可視化
現状のサプライチェーンネットワークを構成する要素を「構造」「制約」「費用」の観点から抽出し、デジタル上でのモデリング・可視化を行う。
STEP 2. As-Isサプライチェーンネットワーク課題抽出・評価
供給コストやサプライチェーン途絶リスク、GHG/ESGの4つの観点で、現状のサプライチェーンネットワークにおける課題を抽出し評価を行う。
STEP 3. To-Beサプライチェーンネットワーク案検討・評価
供給コストや、サプライチェーン途絶リスク、GHG/ESGの4つの観点を総合的に勘案し、シミュレーションを行いながら将来のサプライチェーンネットワーク案(利益最大化、途絶リスク極小など)を検討、評価を行う。
期間と費用は以下のとおり。
- 期間:約3ヵ月
- 費用:480万円~(規模により個別見積もり)