米SAS Institute(以下、SAS)は、小売事業者や消費財メーカーからの的確な需要計画を求める声が高まっていることを受け、「SAS Intelligent Planning Cloud」の活用により、企業が購入者のニーズや配送の混乱を正確に予測し、効果的な対応を可能にすると発表した。
同SaaSソリューションは、「SAS Cloud powered by Microsoft Azure」で利用可能となっている。
Retail Systems Researchのマネージング・パートナーであるブライアン・キルコース(Brian Kilcourse)氏は、「成功している小売事業者や消費財メーカーは、業務や市場の変化にほぼリアルタイムで対応し、将来のシナリオをモデル化してビジネスの機敏性を高める必要があります。SASのテクノロジーをMicrosoft Azureと統合させたのは、より迅速に、包括的なアナリティクスを提供するためです。それにより、企業は市場投入までの時間を短縮し、成果の創出を早めることができるでしょう。SAS on Azureは、最新の自動化モデル構築とその管理を進め、業務効率の向上に貢献します」と述べている。
SASの小売および消費財担当グローバル・ディレクターであるダン・ミッチェル(Dan Mitchell)氏は、「SAS Intelligent Planning Cloudは完全に自動化されています。ユーザーは、複雑なクラウドの運用にストレスを感じることなく、ビジネスの課題解決に明確に対応することができます。本製品に代表されるような高度なAIや機械学習アプリケーションを活用し、資産、システム、位置に関する情報とテクノロジーデータをリアルタイムに活用することが当たり前のこととなるはずです。このアプローチをしない場合、売上、顧客、市場シェアを失うかもしれません」と述べている。
Microsoftの小売および消費財担当ビジネス戦略リーダーであるフェリス・ミラー(Felice Miller)氏は、「消費者需要の不規則な動向は、サプライチェーンの問題を悪化させます。商品が、まだ港で船に揺られている間に、選択肢を確認し、情報に基づいて方向転換を行う必要があります。SASとMicrosoftがサプライチェーンに重点を置いたソリューションの豊富なポートフォリオをリアルタイムのデータチャネルの上に構築しているのは、そのためです。これを活用した企業は混乱を感知、予測、適応する能力を強化できるでしょう。SASは、小売業向けMicrosoft for Cloudのパートナーとして、企業が混乱から素早く立ち上がり、前進することをサポートします」と述べている。