デジタルビジネスモデルによるイノベーションに取り組む際、企業は組織間の壁を取り払い、テクノロジー、マーケティング、プロダクトとサービス開発、オペレーション、ファイナンス部門の共同プロジェクトを立ち上げる必要がある。
「D-bit」は、そのようなプロジェクトをサポートするために提供されるデジタルビジネスのデザインに関する実践的かつシステマチックなアプローチだという。
「D-bit」は、(1) イノベーション機会の特定、(2) ビジネスモデルの生成、(3) ソリューションのデザイン、(4) ソリューションのテストと検証、(5) ビジネスモデルの最適化という、5つのステージから構成されるデジタルビジネスのデザインを支援するための約3~6か月のコンサルティング/ファシリテーションサービス。
テクノロジーを活用した初期アイディアの生成から、デジタルビジネスモデル構築の実行計画の策定までが主な対象範囲となる。
また、プロジェクト成果物の標準化と可視化を促進するために、テンプレートとツール(キャンバスやマップなど)をフルに活用するという。さらに、プロジェクトの失敗を最大限に回避するために、各ステージにおけるチェックポイントの設定、イノベーションリスク・プロファイルによる管理、顧客価値ファネルを通じた厳格かつ段階的なソリューションのデザインといったステップを取り入れていくという。
「D-bit」は、以下の3つの基本原則をもっている。
- 再現可能:イノベーションは特定の人間のひらめきや偶然によって生まれるものではなく、誰もがいつでも取り組めるようなものでなければならない。
- 持続可能:イノベーションとは単発的な発明やヒット商品を生み出すことではなく、成長エンジンとしての持続的な優位性をもつ仕組みをもっていなければならない。
- 拡張可能:イノベーション領域を段階的に拡張可能にするものでなければならない。
また、「D-bit」は、以下の4つの主要な特徴をもっている。
- 成果指向ベースのイノベーション:イノベーションプロジェクトに対する高い成功率と実績をもつジョブ理論と成果指向ベースによるイノベーション方法論を採用。
- テクノロジーの活用領域:顧客に対するより良いジョブ、より多くのジョブの履行を可能にし、ジョブの履行を妨げる制約を克服するためにテクノロジーを最大限に活用。
- テストと検証によるソリューションデザイン:顧客へのインタビュー、プロトタイプの作成とプレゼンテーションを通じた段階的なテストと検証によるソリューションのデザイン。
- ビジネスモデルの最適化:デジタル特性を活かしたビジネスモデルの最適化、新しいデジタル収益モデルの生成、利害関係者とのエコシステムの構築。