2025年12月26日、NTT西日本は、同年11月5日に公表した出資確約型事業共創プログラム『Spark-Edge For Next Challengers』(以下『Spark-Edge』)の第1弾採択企業であるBEAMINGへ、NTTファイナンスが出資を実施したと発表した。

『Spark-Edge』はスタートアップや新興企業とNTTグループが協業し、新たな事業創出を目的として2025年4月21日に開始された。今回出資対象となったテーマは「推し活IDビジネス~ファンダム・エンゲージメント~」であり、面談選考などを経てBEAMINGが採択された。
BEAMINGは、ファンダム運営効率化アプリ『STAN』を運営し、クラウドファンディング、応援広告、ファングッズ企画といった手法を通じて、ファン主体の経済活動を拡大するサービスを提供している。同社は、ファン主導による推し活の活性化を事業の核とし、ファンダム市場の成長に寄与してきた。拠点は東京都渋谷区で、設立は2015年5月。代表は次呂久博幸。
本プログラムの第1弾募集は2025年4月21日に開始し、書類選考・面談選考等を進め、約3カ月で採択を完了。今後は2026年度の事業化に向け、NTT西日本とBEAMINGが共同でビジネスモデルや技術の検証を継続していく予定である。
両社はこれにより、ファンダムに関係する新たなIDビジネスの創出やファン活動の効率化、参加型経済の拡大に取り組む。今回の出資実行は、NTT西日本がデジタル領域での事業共創や新規事業拡大を推進していく中、その一環として位置付けられている。
今後は、第2弾募集テーマとして「GX領域(グリーントランスフォーメーション)」を予定しているとし、『Spark-Edge』による異分野協業や新しいビジネスモデル創出の加速を図る方針だ。
プログラムや募集テーマの詳細については、NTT西日本が運営する特設サイトで紹介されている。また、発表元では引き続き、新規事業創出に積極的なスタートアップやパートナーとの協働を募っている。
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