AICX協会は、2025年12月26日、国内最大級のAIエージェント関連カンファレンス「AI Agent Day 2026」(2026年2月12日~13日開催)の注目登壇者第2弾として6名を発表した。AI導入が進む企業で課題となる“次なるフェーズ”、すなわち導入実装後の現場・組織の構造変革や業務再設計のリアルに焦点を当てる。

同カンファレンスのDay 1では「AI導入後の次なる課題」をテーマに掲げ、組織や文化、業務デザインがどのように再構築されているのかを議論する。Day 2では「今知るか、後から追うか」をテーマに、ロボティクスやオンデバイスAI、デジタルツイン、社会シミュレーションなど、AIが社会基盤を変革しつつある現状を取り上げる。
今回登壇が発表されたのは、グーグル・クラウド・ジャパン マーケティング本部の北瀬公彦氏、PwCコンサルティングの糸山敏士氏・平野恵理子氏、セールフォース・ジャパンの三宮健太氏、日立製作所の滝川絵里氏、パーソルホールディングスの倉本由香利氏の6名。それぞれクラウドプラットフォーム、SaaS、コンサルティング、製造業、人材・営業など多様なバックグラウンドを持ち、AIエージェントの基盤技術から企業への実装、組織・業務変革の先進的実践に至るまで、実体験に基づいた示唆を披露する。
各氏のセッションテーマには「Gemini 3によるAgentic AIの企業実装」「国内営業におけるAI活用」「AIエージェント導入後の分断克服」「AIとドメインナレッジによる組織・業務最適化」「営業生産性の向上」など、AI導入のその先にどう対処し、企業変革を牽引するかが含まれている。
AI Agent Dayは、申込者数5,600名超、満足度90%超を記録した前回に続き、最新のAIエージェント事例や知見を体系的に学べる場として位置付けられる。2026年は「AI導入の、その先へ。AIエージェントがもたらす構造変革」をテーマに、単なる活用事例にとどまらず、制度や業務プロセスの根本的再設計を視野に入れる内容となる。
イベントはYouTubeを通じたオンライン開催で、参加費は無料(事前登録制)。官公庁・企業のAI導入検討層や技術者、メディア関係者が対象となる。2月13日夜にはオフラインイベントも予定されている。
AICX協会は、AIエージェントの社会実装を推進し、「分断を超え、体験を変える」をミッションに掲げるプラットフォーム。技術、社会実装、倫理、人材・ガバナンスを含む総合的変革を目的とし、業界横断での情報共有・議論・制度提言を行っている。
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