2025年は、生成AIをはじめとする先端技術が「検証」のフェーズを終え、実業務への本格的な「実装」と「成果創出」が問われる一年でした。真の変革が始まった2025年、ビジネスリーダーの間ではどのようなトピックが注目を集めたのでしょうか?
1~10位 大手企業の知財戦略を取り上げた記事が上位にランクイン
1位は京セラ、島津製作所、旭化成の3社が「知財業務への生成AI活用」を語った記事。日本を代表する企業における生成AI活用の現状や、各社の利活用ポリシーに多くの読者の注目が集まりました。

2位の記事も知財に関するものでした。4,200件超の特許と、5,600件の商標を保有する味の素グループ(ともに2024年時点の数値)が、グローバルな製品展開を支える“攻め”の知財戦略や、専門家と戦略家の両立を目指す人財育成、IPランドスケープの体制について語った記事です。

3位は、ANAホールディングス発の新規事業「ANA Study Fly」を取り上げた記事。「日本新規事業大賞」第二回で審査員特別賞を受賞した同事業の責任者に、立ち上げのきっかけやプロセス、グロースのポイントなどをうかがいました。

続く4~10位は、下記のとおりです。「新規事業の評価制度」や「価値創造のためのDX」など、両利きの経営に関連した事例のほか、楠木建氏、山口周氏、宇田川元一氏ら有識者による「AI時代の競争戦略」や「人的資本経営」の再定義にも注目が集まっていました。
4位 もう「リーンごっこ」はやめよう。日本企業の“新規事業失敗史”から学ぶ、成功への最短ルート
5位 人的資本経営にあるジレンマを超える──宇田川氏が語る、数値化できない価値と継続的な対話の意味とは?
6位 山口周氏が語る、人的資本開示データによるHR界のマネーボール化──海兵隊的な役割になる未来のCHRO
7位 イノベーターの先駆者・ヤマハ北瀬氏に聞く、大企業に「カーブアウト」と「評価制度改革」が必要な理由とは
8位 なぜLIXILは既存人材を中心にDXに取り組むのか──推進目的をコスト削減から価値創出へシフトする
11~20位 次世代技術や現場DXの実践知に注目が集まる
ここからは人気記事の11~20位をご紹介します。「量子」「AIエージェント」など、先端領域のテーマが注目を集めたほか、パナソニックやLIXIL、キリンが進める「組織へのUX浸透」や「現場DX」の実践知をまとめた記事がランクインしました。また、トヨタのように自社のアセットを活かした新規事業のあり方に迫る記事も読まれています。
11位 小さな改良・改善が生み出すヘルスケアイノベーション──長田敏彦氏に聞く、テルモのイノベーション戦略
12位 なぜLIXILは「構造的無能化」に陥らなかったのか──変革支援者の存在、顧客視点での断片化の回避とは
13位 出島にせず大企業のアセットを活用する──トヨタ自動車発新規事業「WAVEBASE」の成長戦略
14位 損保ジャパンの取り組みから考えるDX成功の鍵とは──現場の声の反映と内製化、顧客ごとのカスタマイズ
15位 パナソニックのデザイン組織が実践した、未来と顧客を起点とするUXの浸透 戦略の実行と変革の現在地とは
16位 海外比率9割のTDKに学ぶ、経営の意思決定への知財活用──IPインテリジェンスとフェライトツリーとは
17位 AIエージェントが変革する経営の未来──シグマクシス溝畑氏が語る「3つの潮流」と成長し続ける組織体制
18位 キリングループDX推進室が挑んだ、自社構築生成AIの国内従業員15,000人への浸透 成功の秘訣とは
2025年の業界トレンドを振り返るために、押さえておきたい記事ばかりです。次年度に向けた戦略立案のためにも、ぜひ年末年始に人気記事をまとめ読みしてみてください。
