アスクルは、事業者における使用済みプラスチック製品の水平リサイクルを促進するため、花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービス（以下、花王）と、使用済みプラスチックの排出から回収、水平リサイクルによる再生製品化、販売までのリサイクルバリューチェーンの仕組みを、ECの配送スキームを活用し構築する実証実験を開始した。
同実証実験において、水平リサイクルに適した回収方法を確認することで、品質の優れた再生プラスチックを製造して、プラスチックの資源循環を推進させることを目指すという。
実証実験の概要は以下のとおり。
目的
- 回収オペレーションの課題抽出と確立、配送品質の検証、再生原料を使用した容器の再成型と評価、商品化への検討、コストの検証
期間
- 2023年2月21日～2024年2月20日（予定）
対象店舗
- 飲食店チェーンで展開（東京都千代田区から開始。順次拡大し、東京都21区で展開予定）
対象商品
- 花王 ハンドスキッシュ アルコール消毒剤800ml
回収方法
- ASKULサービスの商品配達時に回収依頼があればその場で回収。配達ドライバーに対し、袋に入れて封をした状態の回収容器を渡す
役割
- アスクル：提供事業者が各店舗で保管していた対象商品の使用済み容器の商品配達時における回収、アスクルの物流拠点への集約、使用済み容器の回収について店舗・個数の記録と情報管理、洗浄・分別状況の確認と花王が指定する事業者への引渡し
- 花王：リサイクルされた樹脂を使い、容器に再成型・最適な配合・安全性を評価し、商品化を検討
アスクルは今後、EC顧客基盤と独自のEC物流という強みを活かし、バリューチェーン全体を資源循環型に進化させ、使用済み製品などの回収・再資源化を促進。資源の有効活用を推進することを目指し、取り組みを進めていくとしている。
