大日本印刷(以下、DNP)とSCIVAX(サイヴァクス)は、ナノインプリント製品の量産を行う製造受託(ファウンドリー)事業に関する資本業務提携を行い、同事業の生産管理を担う合弁会社「ナノインプリントソリューションズ」(以下、ナノソル)を設立した。
DNPは、SCIVAX株式の一部譲渡を受け、同社の株主となる。同提携において、DNPの強みである量産・品質管理ノウハウと、SCIVAXの強みである量産製造設備などを組み合わせ、両社のバリューチェーンを統合していくという。
これにより、国内外メーカーの量産委託ニーズに対応できる体制を国内で整備するとともに、グローバルなサプライチェーンリスクへの対応にもつなげていく。両社は、各社が受注した製品をナノソルの生産管理のもと、DNPおよびSCIVAXの工場で製造するとしている。
DNPとSCIVAXは今後、ナノソルを通じて、スマートフォンやXR向けの3Dセンサー、ディスプレイなどのモバイル関連、DNAの塩基配列を読み取る次世代DNAシーケンサーなどのバイオデバイス関連など、ナノインプリント製品の大量生産ニーズに対応。2026年に、両社合わせて年間約100億円の売上を目指すという。