東芝インフラシステムズは、DXの取り組みの一環として、様々なサービス提供事業者のスマートフォンアプリで鉄道に乗車することで、「サービス利用＋移動」の促進を検証する実証実験を、4月25日から東京メトロ丸ノ内線（以下、丸ノ内線）にて実施する。

　同社は、乗車券のデジタル化技術を活用し、様々なサービスのアプリに組み込める交通チケットオープン化プラットフォームを開発。同プラットフォームにより、サービスと乗車券をセットで提供することで、現状、移動頻度が少ない人にも、サービス利用＋移動を促すことが可能になるかを検証するという。

　同実証実験では、デジタル化した乗車券はQRコードを使用したQR乗車券とする。利用者は、各サービス提供事業者のスマートフォンアプリにて、QR乗車券を購入または取得。丸ノ内線を利用時、QR乗車券対応の改札機付近に設置されたQR乗車券読み取り用タブレットに、QR乗車券をかざして改札を通る。タブレットが設置されていない駅では、駅係員が携帯端末でQR乗車券を読み取り、改札を通過するとしている。

　実証実験の概要は以下のとおり。

• 実施期間：2023年4月25日～6月25日※実施期間は変更となる場合あり
• 実施対象駅：丸ノ内線全駅（※QR乗車券読み取り用タブレット設置駅：新宿駅、四谷三丁目駅、淡路町駅、御茶ノ水駅、池袋駅（中央通路東改札のみ））

　同社は今後、同実証実験で得られるサービスと移動を組み合わせたデータの分析により、新たなサービス需要、移動需要の創出を目指すという。