三井化学と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、生成AI(ジェネレーティブAI)のひとつであるGPT(Generative Pre-trained Transformer)と、IBMのAIであるIBM Watsonを融合することで、三井化学製品の新規用途探索の高精度化と高速化の実用検証を開始した。
この実用検証では、新規用途探索という目的に合わせて、GPTに対する指示を洗練させ、三井化学が注目すべき新規用途候補を特定・抽出。さらにこの結果をIBM Watsonへ適用してキーワードを絞り込んで分析することで、まだWatson実用に慣れていないユーザーでも、短時間で新規用途が発見することが可能となる。また、SNS動画も含めたマルチモーダル化を行い、さらに、これまでIBM Watsonを活用して発見してきた新規用途の情報をGPTへフィードバックすることで、新規用途創出の自動化の実現を目指すという。
三井化学は、今後大きく発展する生成AIとIBM Watsonを活用し、さらに、Sales Force Automation(SFA)/Marketing Automation (MA)、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)やロボティクスと連動させ、事業とR&Dといった異なるステークホルダー間の情報を融合させることで、市場開発から製品開発までのスピード加速を実現するとしている。