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「人的資本開示」実務の疑問点

人的資本経営が興る今だからこそ考える「人材版伊藤レポート」の欠点と限界、実務にどう活かせるか?

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人材版伊藤レポートは「人的資本経営の論点の“一部”」である

多様な働き方や女性活躍の観点が完全に抜けている

 人材版伊藤レポートでは、多様な働き方や女性活躍に関する観点が見られません。正確に言えば、「知と経験のダイバーシティ・インクルージョン」の箇所で、ダイバーシティ課題について「女性活躍を促すことに加え」という語の記載は見られるものの、多様な働き方、特に女性活躍などへの具体的な施策への言及は一切ないと言ってよいでしょう。

 なぜこうした記載がないのか、様々な仮説立てができます。人材版伊藤レポートの検討会を構成する企業にはそうそうたる大企業が多く、女性活躍などのダイバーシティ施策は当然に取り組む前提を持っているからか。あるいは、女性活躍はどちらかというと厚労省マターの労働施策であるため、経産省主体の発出資料である本レポートでは管轄の都合で外されているのか。あるいは、人材版伊藤レポートは人材育成面にとにかく着目する位置づけにあるものだということが、暗黙の前提であるからなのか。

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この記事の著者

松井 勇策(マツイ ユウサク)

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