東芝デジタルソリューションズとSpecteeは、サプライチェーン情報を活用して災害発生時の初動対応を迅速化するサービスを、6月19日より提供開始する。
両社は、製造業の企業で採用されており、サプライチェーン情報を収集して有事に活用できる「Meister SRM」と、SNS情報などの様々なデータを解析し、有事に関する情報をタイムリーに取得できる「Spectee Pro」を連携し、サプライチェーン情報を活用した新たな価値を提供するため、今回の協業に至ったという。
同サービスの連携機能として、ユーザー企業がMeister SRMで収集・蓄積した調達品目ごとのサプライチェーン情報(生産拠点名、位置情報など)をSpectee Pro上で確認できるよう、Meister SRMでSpectee Pro向けサプライチェーンデータのダウンロード機能を標準で提供するとしている。
Spectee Proでは、自社の管理する生産拠点周辺で危機事象が発生した場合、あらかじめ登録したバイヤ企業やサプライヤ企業にメールで通知する機能(拠点登録機能)を提供。ユーザー企業は、SNSなどから取得した災害などのリスク情報とMeister SRMのサプライチェーン情報を組み合わせることで、サプライヤの生産拠点の周辺で発生した災害などのリスク情報を覚知できるという。
これにより、メール通知に記載されているSNS情報や、Spectee Proが保有する現場の画像や動画データを用いて状況を確認し、対応策の判断を行うことが可能。また、メール通知のみならず、Spectee Proのダッシュボード上で地図と合わせて被害状況を確認でき、サプライチェーン全体の災害発生時の初動対応の迅速化に貢献するとしている。
両社は今後も連携を深め、製造業の発展や調達部門の業務高度化を支援していくという。