経営者にこそ必要な「デザイン」と「創造的計画」
田子氏は世界3大デザイン賞をはじめ10を超える受賞を達成した鳴海製陶の食器「OSORO」や、東芝時代に手掛けた世界初のスリットレスエアコン「大清快」など、数々のイノベーティブ(革新的)な製品を世に送り出してきた。冒頭で田子氏は、「デザインはゼロから1をうみだすことであり、その意味でイノベーションを起こすことに近い」と説明し、経営者こそデザイナーになって欲しいと訴えた。
デザインというのは色や形を指すのではなく、
日本語で「設計」のことであり、その奥にある意味は、
人間の行為をより良いかたちでかなえるための「計画」です。
僕は経営者こそデザイナーになってください、という話をよくしています。
ただし、ここで重要なのは、その計画が「創造的計画」であること。通常我々が使っている「計画」は目に見えるものであるのに対して、経営者に求められているのは、目に見えないクリエイティブな計画だという。その例として、田子氏がクリエイティブディレクターとして関わっている京都府与謝郡与謝野町の取り組みについて、事前の紹介があった。