レゾナック、岐阜大学、三菱化工機の3者は、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)による戦略的イノベーション創造プログラム(以下、SIP)第3期課題「スマートエネルギーマネジメントシステムの構築」の研究開発テーマ「アンモニア・水素利用分散型エネルギーシステム」において、燃焼器用改質器ユニットおよび燃料電池用改質器ユニットの研究開発で協働していくことを発表した。研究開発期間は2028年3月までを予定しているという。
SIPの研究開発テーマであるアンモニア・水素利用分散型エネルギーシステムは、産業ニーズの高いアンモニア・水素利用の工業炉、ボイラー、ガスエンジンおよび燃料電池発電システム、コミュニティ内水素搬送・利用システムの要素研究と実証研究を目的とするとしている。
共同研究において岐阜大学は、代表研究開発機関として、研究開発テーマ全体の管理・運営を実施。加えて、燃料電池用改質器ユニットの開発において以下を担当する。
- 自己加熱型触媒反応装置の開発
- 水素分離装置・アンモニア除外装置の開発
三菱化工機は、燃焼器用改質器ユニットの開発において以下を担当。また、燃料電池用改質器ユニットの開発においては、燃料電池用改質器ユニット実用機の設計・製作・実証試験を担当するという。
- アンモニア分解触媒の負荷・温度応答
- 触媒反応器の設計・製作・運転制御
- 燃焼器用改質器ユニット実用機の設計・製作・実証試験
レゾナックは、燃焼器用改質器ユニットの開発において以下を担当する。
- アンモニア分解触媒の開発
- アンモニア分解触媒の量産化検討
3者は今後、燃焼器用改質器ユニットと燃料電池用改質器ユニットの開発において、実証機の設計・製作・運転の実現に向けて協働していくとしている