日本電信電話(以下、NTT)、BC Platforms、バイオ・アクセラレーター、NTTライフサイエンス、新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R)は、「Japan プレシジョン・メディシン プラットフォーム」(以下、JPP)の2024年春の提供開始に向けて戦略的パートナーシップを締結し、検討開始した。併せて、同取り組みに賛同する医療機関・研究所を募集開始する。
NTTグループと各パートナーシップの強みを持ち寄ることで、電子カルテの医療記録や遺伝子検査情報のデータなどから、リアルワールドデータを必要な形式・内容にて抽出することが可能となり、医療・医薬品の研究者などが安全にデータにアクセスできるようになるという。リアルワールドデータを医薬品研究開発、治療・診断支援などに活用することで、次世代医療の進展、一人ひとりにあった最適なプレシジョンメディシンサービスの実現に寄与することが可能になるとしている。取り組み内容は以下のとおり。
ステップ1:国内での取り組み「JPP」について
NTTグループがBC Platformsのシステム/ノウハウを活用し、日本における医療機関のメディカルデータを整備することで、日本の研究者が、国内の次世代医療のための研究が効率よくできる仕組みを目指すという。
ステップ2:世界への展開について:Global Medical Data Highway
NTTグループのデータセンタなどのインフラを活用しながら、グローバル基準で安全にデータ活用が可能なメディカルデータセキュア共有プラットフォーム“Global Medical Data Highway”の構築を目指すとしている。
また、国内向けJPPの実現後、世界への取り組みを開始。ステップ1で実現したJPPだけではなく、NTTグループのネットワーク、データセンタなどのインフラ、テクノロジーと、BC Platformsの拠点やプラットフォームが連携することにより、同構築が実現できるという。
Global Medical Data Highwayにより、日本の研究者が世界のデータにアクセスして活用できることで、新たな治療法や医薬品開発、個々の患者にあったプレシジョン医療サービスの提供を実現し、医療進歩の促進、世界中の患者におけるQOL・Well-beingの向上に貢献していくとしている。