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日立パワーソリューションズら、ドローンの自動飛行機能を備えた風力発電設備の点検システムを開発

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 日立パワーソリューションズとセンシンロボティクスは、風力発電事業者や設備管理業者向けにドローンの自動飛行機能を備えた風力発電設備のタワー点検システムを共同開発した。

 同システムは、風力発電設備におけるタワー外部の損傷や劣化箇所の点検を高度化するもの。今回の共同開発では、日立パワーソリューションズが風力事業で培ってきた保守知見をセンシンロボティクスのロボティクス技術と組み合わせることで、タワー点検の品質向上と効率化に対応したシステムの開発を実現したという。同システムの特徴は以下のとおり。

従来比10分の1となる点検時間の短縮および作業負担の軽減を実現

 点検システムに対象設備の情報や飛行ルート・撮影ポイントを設定することで、ドローン自動飛行機能でのタワー外部の損傷・劣化箇所の撮影を可能にする。従来、地上からの点検で異常が確認された場合に専門技術者がクレーンなどで接近して約5時間を要して行っていた点検方法と比較して、点検時間を10分の1に短縮。また、従来方法のような高所での点検を要しないため、作業負担の軽減と安全性を確保するとしている。

風力発電設備の製品仕様やサイト情報に応じた飛行ルートを自動生成

 点検に必要な風力発電設備の製品仕様や対象設備の設置位置(緯度や経度)などのサイト情報をマスターデータとして登録することでドローンの飛行ルートを自動生成。これにより、同一の設備で常に同じ位置・範囲の撮影画像の取得が可能となる。また、撮影画像には、サイト情報や飛行位置が記録されるため、同一条件における設備状態の過去データとの比較や傷の進展度合いの確認、点検記録管理が可能となり、最適な保守計画の立案を支援するという。

ドローンによる5方向からの撮影で点検

 ドローンが自動で飛行して5方向からタワー外部を撮影するため、従来の望遠鏡やカメラを使って地上から確認する方法と比べて、ブレードによる死角を回避するなど、タワー全体の点検および損傷・劣化箇所の位置やサイズなどの詳細な確認を可能にするとしている。

 なお両社は、同タワー点検システムを風力発電設備の新たな点検サービスとして12月1日から提供。また、ブレードトータルサービスに用いられているシステムと組み合わせて点検機能の拡張と一括管理を可能にするシステム開発を推進し、高度化を目指すという。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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