DroRと臨床組織科学研究会は2026年7月5日、TOPIX100構成企業の人的資本開示を分析した年次調査レポート「DOCI 2026」を公開した。有価証券報告書3期分(FY2023〜2025)の299書類を分析した結果、FY2025に施策を具体的に記述した企業は99%だった。一方、施策がなぜ成果につながるのかという因果まで記述した企業は40%にとどまった。

調査は、施策記述(D1)、方針表明(D2)、指標連動(D3)、構造・因果記述(D4)の4次元をそれぞれ0〜3の4段階(帯)で評価し、帯2以上を「到達」とした。FY2025(99社)の到達率はD1が99%、D2が92%、D3が85%、D4が40%だった。多段の因果の連鎖まで踏み込む開示は99社中1社だった。
施策を明確に記述している企業の59%(58/99社)は、因果の記述が帯1以下だった。指標と施策を明確に結びつけている企業でも、56%(47/84社)が同様だった。因果記述への到達率はCore30で40%、Large70で41%と、規模区分による差は見られなかった。
開示された実数値(FY2025・提出会社単体)では、女性管理職比率の中央値が9.6%、男性育児休業取得率の中央値が86.2%だった。
定性評価はAI支援の一次コーディングに基づく暫定値で、今後、複数の人による独立検証を経て確定する。調査は開示の語り方の構造を示すもので、因果関係を主張するものではないとしている。レポート(PDF・56ページ)は登録不要・無料で公開されている。
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