執筆者情報
中西 崇文
(ナカニシ タカフミ)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授/主任研究員 博士(工学) 1978年12月28日生まれ、三重県伊勢市出身。2006年3月、筑波大学大学院システム情報工学研究科にて博士(工学)の学位取得。独立行政法人 情報通信研究機構にてナレッジクラスタシステムの研究開発、大規模データ分析・可視化手法に関する研究開発等に従事し、2014年4月、現職に至る。
専門は、データ分析システム、統合データベース、感性情報処理、メディアコンテンツ分析。近年は、ビッグデータ分析手法を通したデータ分析工学分野の創出、ソーシャルメディアコンテンツ伝搬モデルデザインに興味を持つ。知的財産管理に関する諸問題にも造詣を持つ。
執筆記事一覧
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中西崇文の異端と先端のTech考現学
AIで人を虜にせよ〜激化するチャットボット競争(中西崇文の異端と先端のTech考現学【第三回】)
人工知能と話ができるというと、ソフトバンクのロボットPepperを思い出す人も多いだろう。私たちは、機械に直接話しかけることにはまだ慣れていないが、Pepperのようなロボットになら、親しみを込めて話しかけることができる。その時の私たちは、ロボットに対して話しかけているという意識で接している。実際にはロボットとの会話を成り立たせているものは人工知能だ。それゆえに、ときどき意表をつかれる発言に驚かされることがある。 では、人工知能が人工知能であることを隠し、人間として接する未来はあるのであろうか。また、人工知能が会話だけで、人間の心を揺れ動かすことはできるのであろうか。探っていくことにしよう。
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中西崇文の異端と先端のTech考現学
GoogleのAI「アルファ碁」は感覚をどのようにつかんだか(第二回)
GLOCOMのデータサイエンス研究者、中西崇文氏の最新のデータ・テクノロジーをめぐる考察。第二回は、Googleの囲碁AIの人間へ勝利が意味するものについて。
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中西崇文の異端と先端のTech考現学
クリエイティブAIが始まった。 ~作曲、ヒットチューン解析、星新一風ショートショートまで()
昨今、人工知能という言葉がさまざまな分野で聞かれるようになった。実際人工知能技術の発展はめざましいものがある。我々の普段の生活に、ビジネスに、今後は切っても切り離せない存在になるだろう。 そんな人工知能がクリエイターのように作品を作りあげる創造性を持とうとしている。これまで、創造性は人間しか持ち得ないと思われていたものである。そのような領域にも人工知能が入り込んでくる可能性を示唆している。今後機械はどのような創造性を勝ち得て、我々はそのような人工知能とどのように付き合っていくことになるのか、探ることとする。