この業務・資本提携契約締結および資金調達により、当社がすでに中国市場で手掛けている実績をもつスマートフォン向けゲームに加えて、映画コンテンツ領域でも事業機会の創出と拡大を図るとともに、有力な知的財産(IP)・コンテンツを保有する日本のコンテンツホルダーとの連携をより一層深め、その中国進出・展開のサポート体制を強化してまいります。
1.業務・資本提携の概要・目的
アクセスブライトは、中国市場から日本のコンテンツ産業に寄与することを目指し、2011年9月より、『クレヨンしんちゃん』や『ハローキティ』などのスマートフォン向けゲームや『AKB0048』などの映像コンテンツといったIP・コンテンツの中国市場進出および現地での制作・配信の展開をしております。
中国のスマートフォン向けゲームの市場規模は、2015年には8,000億円を超え、日本の市場規模を上回る見込みです。また、中国の映画興行収入は5,700億円(2014年)とすでに日本の約3倍の規模となっており、2017年度には1兆2,000億円を超え、米国市場を上回ることが予想されます。一方、制度や商慣習などの特殊性から、日本をはじめ海外からの中国進出に成功例が少ないのも事実です。当社は日本企業として唯一、中国ネット著作権保護連盟理事に就任しており、中国エンターテイメント市場を熟知するスペシャリスト企業として事業展開しております。
エンライト社は1998年に設立され、テレビドラマおよび映画の投資・製作・配給、新メデイアへの投資・運営、アニメ・ゲームへの投資・運営、タレントマネジメントなどを展開する中国国内で最大の民間メディアエンターテイメントグループの一つです。2011年8月に深セン証券取引所に上場しており、時価総額は7,400億円を超えています(2015年11月13日時点、1人民元=19円で計算)。
当社の日中双方のコンテンツ市場に対する深い理解およびと、エンライト社の中国における映画製作・配給の実績と経験という各々の強みを活かし相乗効果を発揮することで、2017年には世界最大規模となる見込みの中国映画市場で日本映画コンテンツのビジネス機会の創出と拡大を図るべく、以下の業務提携を行うことに合意し、契約締結いたしました。
2.業務提携の内容
(1)日本のIP・コンテンツをもとにした中国市場向け日中共同映画製作および配給
日本のアニメなどのIP・コンテンツをもとに日中共同で映画製作を行い、主に中国市場で展開いたします。この提携において共同製作認定を受けた映画作品は、中国国内映画としての扱いで劇場公開することができます。
(2)日本の映画作品の中国市場展開
日本の映画作品を中国市場へ輸出し、収益化を図ります。テレビ番組やフォーマットなどの展開にも対応していきます。
(3)映画作品を題材にしたゲーム事業及びマーチャンダイズ事業
上記の日中共同製作映画と輸出作品を題材にしたゲームの企画、開発、運営を行います。さらにノベルティグッズなどのマーチャンダイズ事業も展開します。
3.資本提携の内容
上記の業務提携を行うにあたり、各々の事業に対する相乗効果と両社の中長期に渡る関係強化を図って、両社は資本提携を行うことに合意し、このたび当社は、エンライト社を引受先とする第三者割当増資を行い、約5億7,000万円の資金調達を実施いたしました。また、当社とエンライト社は、日本のIP・コンテンツをもとにした映画製作とその中国展開の効率的な事業化を目的として、中国で合弁会社を設立する予定です。
《光線伝媒有限公司(エンライト・メディア)会社概要》
会社名:北京光線伝媒股份有限公司
設 立:1998年
代表者:董事長 王長田
所在地:中華人民共和国北京市和平里东街雍和航星园
主な事業内容:
映画・テレビドラマの投資・製作・配給、新メデイアへの投資・運営、アニメ・ゲームへの投資・運営、タレントマネジメントなど。
映画事業では『泰囧』、『左耳』、『港囧』など人気作品の製作配給を手がけている。
《株式会社アクセスブライト 会社概要》
会社名:株式会社アクセスブライト
設 立:2011年9月
代表者:代表取締役 柏口之宏
資本金:増資実施前 1億円(資本準備金含む)
増資実施後 6億6,971万円(資本準備金含む)
所在地:東京都港区南麻布三丁目20番1号 麻布グリーンテラス5階
主な事業内容:中国におけるスマートフォンゲームの企画・開発・配信・運営、アニメのテレビ放送・インターネット配信、映画の製作・配給、グッズ製作・販売
株式会社アクセスブライト