石灰石を主原料とし、原料に水や木材パルプを使用せず紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売する株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、株式会社スーパーホテル(本社:大阪府大阪市、代表取締役:山村孝雄)が日本国内で128店舗を展開するホテルチェーン、スーパーホテルの一部店舗で使用されるアメニティ用品(クシ)に、LIMEXが採用されたことを発表いたします。脱プラスチックを背景に今後も多くのお客様にプラスチックの代替用途としてのLIMEX製品を導入頂けるよう、販売を強化してまいります。
■ 背景
現在、SDGsの達成に向けて企業の配慮や対応が求められています。TBMが開発する石灰石を主原料としたLIMEXは、石油の使用量を減らしてプラスチック代替製品をつくることができる新素材です。一方、スーパーホテルは、Lohasをコンセプトに、ホテル業界唯一のエコ・ファースト企業として、既に一部店舗の印刷物(清掃・スタッフ・プレミアムカード)にLIMEXをご採用いただいておりました。今回の導入の背景としては、脱プラスチックの流れがグローバルで加速し、スーパーホテル内で使用されるプラスチック製のアメニティ用品の代替素材の検討が進められたことが理由として挙げられます。
■ 概要
スーパーホテルのアメニティ用品として、LIMEX製のクシがLohas赤坂店、新橋・烏森口店にて9月上旬より採用されました。本採用を契機に、他店舗への展開や、クシ以外のプラスチック製アメニティ用品の切り替えに向けた協議を両社で進め、将来的にはLIMEX製品のアップサイクルを通じ、よりサステナブルな社会の実現を目指してまいります。
<アップサイクルとは>
サステナブル(持続可能)な「モノづくり」の新たな方法論のひとつ。従来から行われてきたリサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的としています。
■ 新素材「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEXとは ]
・ LIMEXは炭酸カルシウムを50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、
日本発の新素材。
・ 2013 年、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・
評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年、国内特許を取得。現在、日中米欧を含む20か国以上で登録済。
・ 2015 年、宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一工場を建設。
・ 2016 年、米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の
『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
・ 2017 年、「第7回日米イノベーションアワード」において
『イノベーション・ショーケース』を受賞
[ 紙の代替として ]
・ 通常、普通紙1トン生産する場合、樹木を約 20 本、水を約 100 トン使うが、LIMEX は原料に木や水を使用せず、石灰石 0.6~0.8 トンとポリオレフィン約 0.2~0.4 トンから LIMEX の紙代替製品(LIMEXシート)1 トンを生産可能。
※国内の製紙業界においては、単に伐採するだけでなく海外で植林活動を実施。
※使用済みの LIMEX の紙代替製品を廃棄する場合は可燃ごみ扱い。(古紙回収に出さない)
[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂 100%であるが、
LIMEX では主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX 製のプラスチック成型品
(LIMEXペレットを加工)を作れ、環境負荷軽減に貢献できる。
[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも 100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富で、ほぼ無尽蔵。
■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :60 億 7,080 万円(資本準備金含む)/ 2018 年 3 月時点
事業内容 :LIMEX 及び LIMEX 製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/limex/
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