コマツとその子会社であるEARTHBRAINは、共同で開発した建設機械向けの遠隔操作システム「Smart Construction Teleoperation」を、全国のコマツカスタマーサポートにて販売開始した。
同システムは、安全・快適な環境から、油圧ショベルを遠隔操作できるシステムである。Smart Constructionの各種ソリューションと連携し、ダンプトラックの稼働をモニタリングしながら油圧ショベルを遠隔操作したり、1台のコックピットから複数の建設機械を切り替えて遠隔操作できたりする。
遠隔操作に用いるコックピットには「インテリジェントサークル」タイプと「スペースシップ」タイプの2種類ある。
同システムは、総合建設業を営む廣瀨が採用している。同社は、ICT関連の最新技術の導入と積極的な活用を通じ、「建設業界のイメージ刷新」「働き方改革、生産性向上」などを目指しており、それらの推進の一環として導入したという。
コマツとEARTHBRAINは、2023年に同システムの量産に向けた現場での検証を、オオノ開發の協力のもと開始し、技術面・安全面での確認を進めてきたと述べている。顧客の使用条件や環境に合わせた仕様を検討し提供することで、建設現場の安全性・生産性の向上や、人手不足などの課題の解決に貢献していくという。