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データ分析×ロジカルシンキング

あなたに見えていない「あなたの根拠が納得されない理由」

第2部:Part 3

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 「いくら自分が正しいと思う根拠を示しても納得してもらない、いつも反論されてしまう」と悩む人は、こんなポイントを見逃しているのかもしれない。それは必ずしも会話の中に出てこない「隠れた前提」ではないだろうか?

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見えない「前提」が論理の飛躍につながる

 過去2回において「ロジカルに考える」とは、「論点が適切に構造化されていること」と紹介した。今回はその3つ目の要件「根拠/事象と(その上の)結論が合理的につながっていること」について触れたい。

 私は横浜国立大学で、留学生向けの「課題解決」の授業を持っている。先日、世界各国から来日した高校を卒業したばかりの新入生に、授業の中で次の質問を敢えて投げてみた。

ビジネスのグローバル化が進む中で必要とされるスキルや知識は、やはり若い内に大学で学べると良いですよね

 これにはほとんどの生徒が総論で賛同した。次に、

では、あなたはどうしてそう思うのか、他の人が納得できるように説明してみてください

と聞くと、さすが外国人学生らしく、次から次へと手が上がる。順番に指していくと、それぞれが自分の経験に照らして思い思いの根拠を「自信満々」に述べていく。

 そこには11の国籍から、ついこの間初めて日本にやってきた学生たちが集まっている。彼らの経験やバックグランド、文化的な背景に至るまで多種多様だ。そんな彼らから出てくる意見は、一般論的な意見も出る一方、クラス全体の納得を得るには程遠いものも多い。

・ビジネスの世界では即戦力を求められるため、卒業時点で自分の能力を示さないと職がないから
・どの国でも通用するようなスキルがないと、仕事を見つけるのがむずかしそうだから
・年を取ってからは学校や大学で学ぶ機会なんてないから

 それぞれが自分なりの根拠を示している一方、それがどうやって結論を支えているのかが、他人と共有できていないと相手の理解を得るのは難しい。特に、このようにバックグランドが違う人間の間ではその難しさが顕著に表れる。

 本当は、それぞれが言葉に表していない「前提」が裏にあり、その前提とセットで結論を支えている。だが、その「前提」がその人には当たり前すぎて、もしくは意識されなさ過ぎて表に出てこないが故に、相手から見ると論理が飛躍しているように感じられ、しっくりとこないのだ。

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この記事の著者

柏木 吉基(カシワギ ヨシキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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