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AR(拡張現実)アプリを作る「Wikitude」スマートグラスにも対応

IoT(モノのインターネット)やウェアラブルがブームになる中、スマートグラスなどを利用したAR(拡張現実)に期待が寄せられている。そんな中、スマートグラスやスマートデバイスによるARのアプリケーションを開発するためのツール「Wikitude」の日本での本格的な販売が発表された。

[公開日]

[著] BizZine編集部

[タグ] スマートデバイス IoT ビジネスIT

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AR(拡張現実)はスマートフォンや、スマートグラスを通して見る現実世界の風景に動画や画像、3Dモデル、文字情報といったデジタルコンテンツを重ね合わせる技術。例えば、印刷された製品カタログにスマートフォンのカメラをかざすとショッピングカートが表示されそのまま商品を購入したり、地下に埋設する配管設備の見取り図を実際の作業現場でスマートグラス越しに確認したりできるなど、人々の生活や仕事に直接利益をもたらす仕組みを提供できる。そのため、あらゆる産業での活用が予測され、2020 年には世界予測で1200 億ドル(14.4 兆円)の市場規模に成長するとも言われている。

Wikitude SDK は場所を認識してAR コンテンツを重ねる「ロケーションベース型」と、任意の画像を認識してARコンテンツを重ねる「画像認識型」の両方をサポートしており、iOS、Android およびスマートグラスに対応したネイティブアプリを開発できる。

Wikitude SDK の特長

アニメーション付き3D モデルに対応 Wikitude SDK に付属している「3D Encoder」により、3Dモデルに設定されたアニメーションをARアプリで再生できるように最適化する。アニメーションが複数ある場合もそれぞれを認識し個別のID で管理するため、任意のアニメーションを任意のタイミングで再生することが可能。

ロケーションベースのターゲットとデバイスの位置を表示するレーダー機能

ロケーション認識機能はアプリがインストールされたデバイスの位置とターゲット画像の位置を緯度と経度、高度による3次元で認識しています。レーダー機能を使うと、2点の位置(デバイスとターゲット画像の位置)をレーダーチャート上にリアルタイムでプロットし、アプリ上に表示することができる。

カメラの視界を立体的に認識する拡張追跡

コンピュータ・ビジョン・エンジン(AR エンジン)は、デバイスのカメラの視界に入る風景を立体的に管理してトラッキングする。ターゲット画像の周囲にある物体の形と大きさや距離、方向を記憶するため、ターゲット画像がカメラの視野から外れても、内部的にはトラッキングが続いておりARコンテンツが消失することがない。

スマートグラスにも対応

Epson BE-200 などのスマートグラスでのAR アプリ開発に最適化したSDKを用意。Android Studio をインストールしたパソコンをUSB などでスマートグラスに接続することで、スマートグラス上で直接動作を確認できる。

Wikitude Studio(AR コンテンツ制作・管理サービス)

ノンプログラミングでAR コンテンツを体験したり制作・管理したりできるWebサービス。制作したコンテンツは、Wikitude 社が提供している無償のAR 認識アプリ「Wikitude App」で表示できる。

大規模AR アプリ開発向けソリューション(クラウド レコグニション)

1つのアプリケーションで1,000 枚を超えるターゲット画像を使用する場合、Wikitudeの提供するクラウドサービス「Cloud Recognition」上でターゲット画像の認識を行える。

Wikitude社はオーストリアに本社を置く企業です。今年Appleが買収したドイツのMetaio 社と並ぶ、スマートフォン、タブレット、スマートグラスにおける拡張現実(Augmented Reality:以下AR)テクノロジーの会社。 今回の、「Wikitude SDK/Wikitude Studio(ウィキチュード)」の販売は、グレープシティ株式会社がWebサイトでおこなっている。

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