パーソルビジネスプロセスデザインは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)導入の計画・検討・選考に関わる経営層または管理職を対象に、「BPOに関する実態調査」を実施した。
BPOとは、企画・設計から運用まで業務プロセスを一括して、外部企業に委託するアウトソーシングの一種。
BPO導入率は約2割
BPOの導入状況について聞いたところ、約2割が「企画設計から業務運営まで一括してアウトソーシングしている(BPOを導入している)」と回答した。
また、現在BPOを導入していると回答した人を対象に、導入の目的と得られた効果を聞いたところ、上位3項目が一致する結果となった。
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BPOの導入目的
- 「経営戦略/成長戦略の一環として経営資源をコア業務へ集中させるため」(53.7%)
- 「固定費を抑制した流動的な経営/事業活動を行うため」(39.7%)
- 「スピード経営を行うため」(31.7%)
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BPOの導入効果
- 「経営戦略/成長戦略の一環として経営資源をコア業務へ集中させるため」(59.9%)
- 「固定費を抑制した流動的な経営/事業活動を行うため」(37.6%)」
- 「スピード経営を行うため」(32.4%)
BPOの導入により「経営効率が向上した」「満足している」が8割
BPO導入における経営効率の向上と、満足度を質問したところ、「経営効率が向上した」「満足している」がともに8割を占めた。
今後のBPOの利用意向について聞いたところ、8割以上が利用継続・拡大の意向をもっていることが明らかになった。
業務の切り分けや業務プロセスの標準化がBPO導入の障壁
BPOを導入していないと回答した人を対象に、その理由を聞いたところ、「外部委託する業務範囲の特定・切り分けが難しい」が32.6%で最も多く、次いで「業務プロセスの可視化・標準化が不十分で業務の切り離しが難しい」が24.3%と続いた。
SSC導入・検討率やBPO企業への委託意向
シェアードサービスセンター(以下、SSC)の導入状況について聞いたところ、「導入している」は29.3%、「導入していないが検討している」は36.5%であった。
SSCを導入していると回答した人に対し、BPO企業への委託や連携について検討状況を聞いたところ、約7割が「BPO企業への委託や連携を検討している」と回答した。
調査概要
- 調査期間:2024年8月16日~20日
- 調査対象:経営層または管理職でBPO導入の計画・検討・選考に関わる人(会社経営者/役員/管理職、公務員・団体職員で管理職)
- 有効回答数:1,268名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査会社:クロス・マーケティング
パーソルビジネスプロセスデザインについて
パーソルグループのパーソルビジネスプロセスデザインは、BPO領域におけるグループシナジーの最大化を目的とした事業再編により、パーソルテンプスタッフのBPO事業およびパーソルワークスデザインを統合し、10月1日より本格的に事業を開始する。
会社名 | パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社 |
本社 | 〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目4-1 グランパークタワー 33F |
資本金 | 3億1000万円 |
設立 | 1977年9月 |
事業内容 | BPO、ヘルプデスク・コンタクトセンター、セールスマーケティング、業務プロセスコンサルティング、HRソリューション、ヘルスケアソリューション、プロダクト |
許可番号 | 労働者派遣事業:派 13-307540 有料職業紹介事業:13-ユ-306443 |
役員 | 代表取締役社長 市村 和幸氏 取締役執行役員 大友 潤氏 取締役(非常勤) 峯尾 太郎氏 取締役(非常勤) 徳永 順二氏 監査役 村尾 貴司氏 執行役員 藤原 理絵氏 執行役員 小野 陽一氏 執行役員 前田 清史氏 執行役員 軽井 宏直氏 執行役員 泉 忠治氏 執行役員 橋口 真氏 執行役員 清水 敬也氏 執行役員 小野 隆正氏 |
株主 | パーソルホールディングス株式会社 |
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