Exa Enterprise AIは、IR Techサービス「exaBase IRアシスタント」において、AIエージェントによる投資家面談の議事録の自動分析機能を実装した。
exaBase IRアシスタントとは、IR面談の日本語・英語・日英混在の音声・録画データをアップロードすることで、全文書き起こし、IRに特化した要点を整えたアジェンダやQ&A、投資家フィードバックなどを自動生成するもの。
自動分析機能は、これまでに蓄積したIR面談議事録から最大200件まで選定した定量分析や、投資家の質問傾向分析、投資家ごとのフォーカスを可視化する新機能。わずか10分ほどで分析結果が得られるため、従来のIR担当者の作業時間を90%超削減し、取締役会や経営会議での迅速な情報共有や経営戦略への反映を可能にするという。同機能のポイントは次のとおり。
膨大な議事録から投資家の質問傾向を自律的に分析
月次・四半期・年間などの一定期間において、対象とする投資家がどのような質問傾向があるのか、AIエージェントを通じて全体を定量的に分析したうえでテーブルやパイチャートなどにて可視化でき、全社経営戦略への迅速な反映を行うことが可能になるという。
2025年2月以降に、手元での編集や分析した結果のダウンロードが可能となる機能の実装を予定している。
投資家面談の件数、地域、属性、ミーティング規模を定量的に分析
IR面談の件数、国内・海外の地域別の比率、バイサイド・セルサイドの面談比率、ミーティングの規模別(1on1、スモール、ラージ)、形式別(対面、Webなど)を集計する機能を実装。
四半期別や前年同期比において、どのようなIR面談が行われたのか容易に定量的な分析ができることから、IR担当者が年間計画やPDCAを策定しやすくなるという。
同サービスは、多くのIR担当者の声を基に開発と改善を継続している。初回は無料トライアルで提供することでユーザーからのフィードバックを集め、徐々に有料版に切り替えていく方針だという。
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