OKIは、イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の新たな国際規格「ISO 56001」に基づく英国規格協会(BSI)の認証「BSI Kitemark」を、2025年7月8日付で取得した。

ISO 56001は、従来のガイダンス規格(組織が自社判断で運用できる推奨項目に基づく)であったISO 56002を要求事項として体系化した規格で、推奨項目の多くが「必須要件」とされている。特に、BSI KitemarkによるISO 56001認証では「チェンジマネジメント」「リスクマネジメント」が評価項目として強化されており、組織全体へのイノベーション文化の定着や持続可能な価値創出に向けた実践力が求められている。
審査では、同社のイノベーション・マネジメントシステム「Yume Pro」をはじめとする各種活動の展開、AIを用いたイノベーション・プロジェクトの支援、「イノベーション活動プロセスを段階的に進め、顧客価値を高めた上で事業規模拡大に舵を切るようなリスク軽減策が基本路線として運用されている」点が高く評価されたという。
BSIグループからの評価コメント
OKIが日本初、そして電子機器・装置のメーカーとして世界初となるBSI Innovation Management Kitemark 認証を取得されたことを心よりお祝い申し上げます。このたびのマイルストーン達成により、OKIはISO 56001に準拠し、体系的かつ戦略的なイノベーション・アプローチのパイオニアとしての地位を確立されました。認証取得は、OKIの未来志向のリーダーシップへの強いコミットメントを示し、国内外のパートナーやステークホルダーとの信頼関係をさらに強化するものです。
Shahm Barhom, Global Product Certification Director, BSI Group
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