「ClassCat Python Jupyter Service for Deep Learning」は、深層学習に特化し、GPUの利用による高速化を図ったマネージドサービスとして提供されます点を大きな特徴としている。
新サービスは、Amazon EC2のG2インスタンスを利用した高速な汎用目的計算(GPGPU:=General Purpose computing on GPU)環境上に構築されている。Ubuntu 14.04 LTSをベースにGPU対応ドライバおよびアクセラレータがインストール済みで、GPUに対応したPython数値計算ライブラリTheanoが利用可能だという。
TheanoはNumpyとよく統合され、GPUによる高速化や自動微分をサポートする、機械学習ライブラリ構築を支援する定番の数値計算ライブラリ。
新サービスは、深層学習のデファクトスタンダードであるフレームワーク/ライブラリCaffeおよびPyLearn2を中心にサポートする。Caffeは、BVLC(Berkeley Vision and Learning Center)で開発されているフレームワークでGPUの利用をサポートしている。特に画像認識の分野で高い評価を受けているという。
PyLearn2は、モントリオール大学で開発された、YAML形式で定義を記述するタイプのフレームワークで、GPU対応のTheano上に構築されている。
CaffeとPyLearn2以外にも、Theanoを利用した各種深層学習実装や(DNN構築に使用される)制限ボルツマンマシンの実装を提供するscikit-learnも併せて提供する。
また、新サービスは、Jupyterサービスが提供され、深層学習の各種チュートリアルもJupyterから利用可能になっている。Jupyterは、データサイエンスや科学技術計算分野で利用が期待されるWebインタラクティブな環境で、Webブラウザから手軽に利用可能となっているという。