Meiji Seika ファルマとFRONTEOは、AI技術を活用したドラッグリポジショニングに関するプロジェクトを開始したことを発表した。

近年、新たな創薬標的分子の探索は年々困難さを増し、標的分子の“枯渇”が深刻な社会課題になっている。新薬開発には10〜15年以上の期間と数百億〜数千億円単位の費用を要すが、その成功確率は1%未満。製薬企業にとって大きな負担となっている。
こうした背景から注目されているのが、新薬をゼロから開発するのではなく、既存の創薬資源を新たな治療領域に活用するドラッグリポジショニング。
同プロジェクトでは、FRONTEOの仮説生成に特化したAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」と、Meiji Seika ファルマがこれまでに蓄積してきた医薬品研究開発における優れた知見を掛け合わせ、既存薬における新たな価値創出を加速する。既知の文献情報から疾患と標的分子間の未知の関連性を体系的に発見する独自技術により、標的分子に対する、新たな適応症候補の探索を推進するという。
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