見つけにくい「狭いAI」を見つけ出す方法
Chris Noessel(クリス・ノッセル)
マーケティングで一般的に利用されている「ペルソナ」を産み出した Alan Cooper(アラン・クーパー) が率いるUXコンサルタントファーム「Cooper(クーパー)」社のUXデザイナー、トレーナー。
クーパー社初のデザインフェローとして、医療、財務及び顧客業務を含む様々な分野に向けた製品ならびにサービスをデザインする。
著書には、「Make It So:〜レッスンサイエンスフィクションからインタラクションデザインの学習」 (ローゼンフェルド社、2012年発行)や、「About Face: The Essentials of Interaction Design, 4th Edition」 (WILEY、2015年発行)があり、ブログ「scifiinterfaces.com」の運営も行っています。現在も「narrow AI」という分野のユーザーエクスペリエンスに関する新たな書籍を執筆中。
1956年に人工知能という言葉を初めて使ったジョン・マッカーシーは、『AIが機能するようになった途端、人はそれをAIと言わなくなる。それはただ、モノと呼ばれるようになる。』と正しく指摘しました。
その例としてノッセル氏が紹介したのは、1940年にアメリカの家電メーカーが制作した、家庭の主婦を助ける数々の「ロボット」が登場するCMフィルム。これらの「ロボット」は、今でいうトースターや電気ポット、コーヒーメーカーだ。1940年代には、こういったものが人工知能(AI)として捉えられていたとノッセル氏は解説する。