AI時代の安全なクルマづくりに「まだまだ足りないこと」
ただし、まだまだ様々な取り組みや技術が不足しているという。たとえば、トヨタの実験用自動運転車「Mobility Teammate Concept(モビリティ チームメイト コンセプト)」は初期段階だが、潜在的な問題をはらんでいる。たとえば、人間が自分で出来ると思っても、AIが「これまでのデータから鑑みて、今日は人間ではなく機械が運転した方がいい」と判断した場合、つまり人間とAIが異なる判断をした時、どうやって解決したらいいのか。プラット氏は、以下のように語った。
こうした複雑な感情がらみの問題は、人と人とで生じる問題と大変良く似ている。そうした面倒な問題も解決しなければならない。それはAIのプログラミングの話だけでもない。機械と人間のインタフェイスの取り組みだ。
そして、最後にプラット氏は1枚の写真を「未来の希望」と提示した。その写真では「守護天使型」支援での運転と、寝たきりになった人が脳からの信号を使って協調型自律制御型のロボットの腕を動かして飲み物をとろうとしている様子が紹介されている。