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キリングループ、2035年を見据え新たな長期経営構想「Innovate2035!」を策定

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 キリンホールディングスは2026年2月13日、2035年に向けた新たな長期経営構想「Innovate2035!」を策定したことを発表した。本構想では「人と技術の力でイノベーションを起こし続けるCSV先進企業」として、酒類、飲料、ヘルスサイエンス、医薬の4事業を中心に、持続的成長と社会課題解決の両立を目指す方針を示している。

 2019年から推進してきた長期経営構想「KV2027」においては、ヘルスサイエンス事業の立ち上げやCSV経営の拡充を進め、ヘルスサイエンス事業は2025年に黒字化を達成するなど、事業ポートフォリオの基盤を固めてきた。ただし、AIの進化や社会環境の変動など、新たな挑戦課題が顕在化している。今回の「Innovate2035!」は、企業変革や環境変化への適応を視野に、さらなる競争力強化を狙う。

 新構想の中核は「生活者の行動変容を促し、新たな生活習慣を社会に根付かせるイノベーション」とし、長年培った発酵・バイオテクノロジー技術と、生活者起点のマーケティングを掛け合わせる。これらに加え、AIや外部パートナーとの共創力を組み合わせ、イノベーション創出を加速する体制整備に取り組む。加えて、人財育成によって組織力の底上げを図る。

 具体的な事業戦略としては、酒類事業で国内基盤を活かしつつグローバル展開を強化し、「技術イノベーションセンター」の新設を通じて研究開発から商品化まで一元管理型の体制を構築する。飲料事業では健康価値を提供する対象やシーンの拡大を進め、免疫・脂肪・熱中症対策など多様な健康ニーズへ対応する。

 また、ヘルスサイエンス事業は日本国外APACを統括する「Kirin Health Science International」を設立し、グローバル展開を加速。ブランド戦略や業務プロセス標準化を通じて持続的な成長・高収益化を図る方向だ。医薬事業でもR&Dへの投資を継続し、抗体医薬・遺伝子治療・AI活用など新たな事業領域の育成や、ヘルスサイエンス事業とのシナジー創出を推進する。

 目指す企業像に向けた体制強化として、グループ共通の価値観・行動指針「KIRIN WAY」を新たに策定。創業以来重視する「お客様・患者さん本位」「品質本位」に加え、「先駆」を掲げ、現場発のイノベーションやパイオニア精神を醸成する。

 財務面では、EPS一桁後半%成長、ROIC10%以上を目標とし、非財務目標として「健康」「コミュニティ」「環境」などの項目も3カ年で進捗を可視化していく。これにより、財務・非財務の両面で持続的企業価値向上に取り組む姿勢を明確にした。

 今後もキリンはイノベーションの創出と「食と健康」に関わる社会貢献を両立し、グローバル企業としての機動的な事業運営を目指す構えである。

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