この試作品の製造には、ストラタシス3Dプリンタでプリントした樹脂型を使用したデジタルモールドアプリケーション(射出成形、金属プレス、ロストワックス)が全てのパーツの製造に採用されているという。
この小ロット試作品「デジタルモールド・トミカ」は、「クロスエンジニアリング・プロジェクト」と呼ばれる異なる技術や業種の6社であるJMRP(全日本製造業活性化計画)、スワニー(長野県)、中辻金型工業(大阪府)、キャステム(広島県)、ストラタシス・ジャパンによるコラボレーションで実現したもの。
今回初めて製造された「デジタルモールド・トミカ」は、メカニック・デザイナーとして著名な大河原邦男氏によりJMRPに提供されたキャラクター「iXine(イグザイン)」からインスパイアされてデザインされたスーパーラグジュアリー・スポーツカー「iXine Barid(バーリッド)」(大河原氏監修)の72分の1スケールモデル。
全てのパーツは、デジタルモールド・アプリケーションを使って製造されている(プラスチック部品は射出成形、メタル部品の車体はロストワックス、メタルホイール部品は金属プレス)。
この100台のデジタルモールド・トミカは、トミカ実製品と同様のマテリアルを使用して、製品データを完成してからたった3週間で製造された。同プロジェクトは、タカラトミーによる新たな製品開発を探求するための技術研究の一環として行われた。