組織の「仕組み」を改善するアプローチは「足し算」と「引き算」
結局は、複雑な仕組みにし過ぎてトラブルが起きている場合には、クライアントの求める最低限の価値に絞り、それ以外の提供内容を「減らす」のである。予め提供する内容を制限することで、社内のメンバーも業務内容のどこに集中すれば良いのかが分かるのである。これを「引き算」と例える。
一方で、メンバーひとりに過度の業務や責任がかかってしまっているということもよく発生する。少人数の状態ではトラブルが起きてからでは命取りである。例えば、勤務態度に問題が無いのに残業が徐々に増えている、また、明らかに業務内容が一人ひとりの手に余るという状態は、早急に人員の補強をして対応することで仕組みを補う。もちろん、この場合は人員増強ではなく、新たな設備投資を行い、仕組み自体の改善・改良を行うという手もあるだろう。