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Growth Company 0→100

「社会の公器」たるフェーズ100企業への道~「ヒト」と「仕組み」を整え、新たな道へ

Growth Company 0→100:第5回(最終回)

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 前回の記事では、「1→10→30」までのポイントとして、そのハイライトとなる「商品づくり」を中心に解説した。だが、起業の成長フェーズは単純なものではなく、商品ができた後の話はさらに複雑になる。その複雑さをシンプルに理解するうえで必要な分類が、「ヒト」と「仕組み」である。今回の記事では、本コラムの最終回として、起業の成長プロセスの後半である、「30→50→100」という事業の段階を登るステップを解説する。

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起業の成長フェーズ「30」:商品ができ、組織ができた後、何が起きるのか?

 起業の成長フェーズ「30」における課題であり、最重要なポイントは「採用」であった。まさにヒトが事業の中核になるということであったが、フェーズ「50」というのは、商品が競争力を持ち、採用も順調に進んでいる状況である。そのまま競合も現れず、スムーズに事業が成長する場合には、フェーズ「50」はそれほど意識せずに「100」まで進むことができるだろう。ただ、企業が成長していく各フェーズは、それほど容易に通過できるものではない。個人的な経験ではあるが、競合がいない状況でスムーズに成長していくという企業は見たことがない。程度の差こそあれ、市場があれば競合は増えるという前提でこの後の話は進めていくし、実際にそうであろう。

 会社にとって「組織づくり」はとても重要な業務である。採用に注力することになるのがフェーズ「30」であるとすると、フェーズ「50」はまさにその採用した仲間をどのように配置し、それぞれのヒトのチカラを最大限に引き出して、企業組織としての仕組みをより強固なものにしていくのか、ということである。

 この時期に業務に従事しているメンバーから、業務がまわらないから新しい人員を採用して欲しいという声がよく挙がる。具体的には、成長スピードが加速するフェーズ「30→50」へ移行しつつある企業では、新たな商品開発を行う人材や既存業務の効率化を行う専門性をもったスペシャリストなど、その後の新しい売上を創出する人材の採用への要望が高まる。

 一見、これは成長企業の特徴としては好意的なことと受け取られるかもしれないが、採用した人員と企業の組織形態、および、評価制度との相性が次なる問題のタネとなることもある。そこを踏まえて「ヒト」と「仕組み」を考えることが重要なのだ。

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この記事の著者

山口 豪志(ヤマグチ ゴウシ)

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