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Growth Company 0→100

組織は「人」と「仕組み」でできている――企業の成長ノウハウの前に見据えるべきもの

Growth Company 0→100:第2回

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組織とはいったい「何」か、そしてその「構成要素」とは?

 前回論じた「会社とは誰のものか?」に続き、今回は、今後の稿で解説していく企業の成長フェーズにおけるノウハウ解説の前段階として、組織についても同様な原理原則を考え、論じたいと思う。事業を営む組織においても、全く同じような法則があることに気づいたのである。

 そもそもの問いは「組織とは、いったい何であるか?」で、「何がその構成要素なのか?」というものである。

 例えば、サッカーチームについて考えたい。組織として、そのチームを考えた時に、チームには「メンバー」という構成員(=つまり、ヒト)が必要である。チームにメンバーがおらず、11人という最低出場人数が確保できない場合は、そもそもサッカーという競技においてチームが成立せず、「試合」で相手と対等に戦うこともままならない。

 また、そのサッカーという競技自体を構成しているものは、なんだろうか。ボールを足や頭を使い、相手のゴールの枠内に入れる。そのゴール数を競うというものだ。試合時間や違反などがルールとして定義されており、それはまさにサッカーというスポーツを、スポーツたらしめている「仕組み」であろう。

 つまりそれが問いの解――「組織(とその活動)は、ヒトと仕組みで、できている」ということである。

 サッカーの例だけではなく企業における組織の例として、私の関わっているベンチャー企業をあげたい。「スキャンマン」という企業がある。この会社は、「派遣型スキャン代行サービス」という事業を行っている。創業当時から彼らを見ているが、まさにこのヒトと仕組みで事業ができているということを体現している。

スキャンマンスキャンマン

 まず、2013年に創業者数人がこのビジネスアイデアを実施してみて、書類や領収書をスキャンし、時給というカタチで売上を上げた。徐々にクライアント数も増えていくにつれて、その業務を他のメンバーでも実施可能にするため、スキャンの道具やスキャンの効率的な方法をマニュアルにまとめ、また社内研修制度を整えて、メンバーにも同様のクオリティで実施できるようにしていった。創業から3年程度でアルバイトなどの関係者を入れると20人を超えるほどの組織となり、事業として立派に拡大をしたが、この規模の企業にも、シンプルに「ヒト」と「仕組み」が存在し、そのことにより組織が形作られていることがわかる。

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この記事の著者

山口 豪志(ヤマグチ ゴウシ)

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