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「ブロックチェーン」と「インターネット」の類似と相違―未来の姿は見えるのか?

THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2016 TOKYO report vol.4

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ブロックチェーン普及に関するいくつかの課題と克服の可能性

 バック氏は、ブロックチェーンを普及させる上での課題にも言及した。そのひとつは、あまりにも透明性が高く、商取引には使いづらいということである。この点に対してバック氏は、暗号化により情報の秘匿性を保つ方法を考案した。ブロックチェーンの情報の中の一部、例えば株式の数や価格といったものを暗号化しつつ、暗号化されたままの状態でもデータの正しさを検証できるようにするという方法だ。これによって、例えば企業がサプライヤーから製品を購入する際の決裁にブロックチェーンを使うような場合、どの程度のマージンを払っているかといったことが他社に知られるという心配もなくなるという。

 もうひとつの課題は、拡張性である。今後ブロックチェーンの利用が拡大し、大量のデータ処理が必要になった場合、処理が遅延することはないのか。この点に関しては、今より高速の処理を実現するための技術的提案が複数出てきているとのことで、バック氏は楽観的な見方を示した。

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