「人間の歴史の中で、何かを始めるのに今ほど最高の時はない」
松島:
書籍の中に「AI(人工知能)は電気のように日常を流れ、VR(ヴァーチャルリアリティ)は現在のスマートフォンのような存在となる」という表現が出てきますよね。ひとつの例として、計算機を使うと自分ひとりでは到底計算できない問題に対してもすぐ答えを出せますが、私たちは計算機を使うことにワクワクしません。一方で、AIによって到来する未来に対して私は非常にワクワクしています。いま電気を使うことを全く意識していないように、生活の中にAIが溶けこむような未来は、あんまりワクワクしない世界なんですか?
ケヴィン:
テクノロジーは退屈になったり、意識されないレベルに達したりすると成功なんです。例えば、産業革命が起きて電気が使われだした時は電力担当役員がいたわけですが、今はもういません。次はAIの担当役員が登場して、そのうちいなくなるでしょう。