NTTデータグループは2026年2月5日、2026年3月期 第3四半期(2025年4月〜12月)の決算実績を発表した。データセンター(DC)譲渡益の効果や国内外での大型案件獲得により、前年同期比で大幅な増収増益を達成した。
第3四半期実績:営業利益6割増、海外セグメントが牽引
第3四半期累計の連結業績は、売上高が3兆6,438億円(前年同期比6.9%増)、営業利益が3,842億円(同62.8%増)と大きく伸長した。
- 日本セグメント:公共・社会基盤、金融、法人の全分野で増収を確保。特にテレコム・ユーティリティや地域金融機関向けの規模拡大が寄与した。
- 海外セグメント:第2四半期に計上したDC譲渡益1,295億円が利益を大きく押し上げた。また、GTSS(グローバルテクノロジースタジオ&サービス)ユニットにおいて、一過性収益や大型案件の獲得により好調な推移を維持している。
受注高についても、国内外の大型案件獲得により4兆20億円(前年同期比9.2%増)と順調に積み上がっている。
通期予想を修正:DC譲渡益の実績反映により下方修正
好調な進捗の一方で、通期の連結業績予想を下方修正した。売上高は4兆9,107億円(期初予想比260億円減)、営業利益は4,960億円(同260億円減)となる見込み。これは、DC譲渡益が計画値(1,554億円)に対し実績(1,295億円)が約260億円下回ったことを反映したもので、本業の勢いに陰りが出たものではないとしている。
成長戦略:米国にAI新会社「NTT DATA AIVista」を設立
今後の持続的成長に向けた注力領域として、AIエージェントによる新たな価値提供を掲げている。
- AI新会社の設立:米国シリコンバレーに「NTT DATA AIVista」を設立。NVIDIAやAWSでの経験を持つ高度な人財をCEOに招聘し、グローバル規模でのAI Nativeビジネス創出を牽引する。
- アライアンス強化:ServiceNowやOracle、Dell、AWSといったグローバルパートナーとの提携を深化させ、AIエージェント活用やソブリンクラウド対応を加速させる方針だ。
2027年度には、AIエージェント関連ビジネスの売上高3,000億円達成を目指すとしている。
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