NTTデータグループおよびNTTデータは2026年5月8日、代表取締役の異動を含む役員人事を発表した。持株会社であるNTTデータグループの新社長には中山和彦氏が就任する。また、国内事業会社であるNTTデータでもAI事業本部の新設に伴う人事などが決定しており、グループ全体でグローバル・ガバナンスと技術革新の加速を目指す。
NTTデータグループ:中山氏が社長昇格、CFO兼CSOには梅原氏
持株会社であるNTTデータグループでは、2026年6月12日付で現・代表取締役副社長執行役員の中山和彦(なかやま・かずひこ)氏が代表取締役社長 CEOに昇格する。現社長の佐々木裕氏は退任し、NTT株式会社の代表取締役副社長に就任する予定だ。
また、新たな代表取締役副社長執行役員(CFO兼CSO)として、梅原稔氏が就任する。梅原氏は現在、執行役員としてグループの戦略立案をけん引しており、今後は財務と経営戦略の両面からグローバル経営を統括する。
国内事業会社(NTTデータ):鈴木体制を継続しつつ、事業本部を再編
国内事業を担うNTTデータでは、鈴木正範氏が代表取締役社長を続投する。今回の人事では、2026年7月1日付の組織改編に伴う役員体制の変更が目立つ。
特筆すべきは、先端テクノロジー分野の強化だ。新設される「AI事業本部」の本部長に宇佐美欣秀氏が就任するほか、「テクノロジービジネス事業本部」の本部長には野崎大喜氏が着任。コンサルティングからテクノロジー実装までを一気通貫で提供する体制を整える。
社外取締役の招聘:日立製作所前社長の小島氏らが候補に
ガバナンス体制の強化に向けて、強力な社外取締役候補も発表された。NTTデータグループの社外取締役として、日立製作所の前社長兼CEOである小島啓二氏(Shinka Tech Partners代表取締役)や、IBM Consulting元シニア・バイス・プレジデントのJohn Granger氏を招聘する予定だ。
人事のポイントと今後の展望
今回の人事は、以下の3点に集約される。
- トップマネジメントの刷新:持株会社の社長交代により、ポストコロナ、ポストグローバル再編の次なる成長ステージへ移行する。
- テクノロジーへの注力:AIやコンサルティング領域を事業本部長級の執行役員が直接率いる体制とし、意思決定を迅速化する。
- グローバル・ガバナンス:多様なバックグラウンドを持つ社外取締役を迎え、海外事業会社(NTT DATA, Inc.)との連携を深める。
これらの役員異動は、6月に開催予定の定時株主総会およびその後の取締役会を経て正式に決定される。
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