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サイバーエージェント「AI Lab」が石黒浩教授と先端知能システム共同講座を開始

次世代対話エージェントにおける接客からロボットによる実店舗での対話接客を研究

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 サイバーエージェントのアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは、人工知能をアドテクノロジーに活用するためのAI研究組織「AI Lab(エーアイ ラボ)」において、大阪大学と産学連携し、先端知能システムの共同研究講座を4月1日に発足すると発表した。

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 「AI Lab」は、人工知能を活用したアドテクノロジーの広告配信技術の研究・開発を目的に2016年1月に設立した研究開発組織。

■共同研究講座発足の狙い

 人と人の対話を自動化する手段として、対話エージェントの活用が盛んになっており、雑談ボットや、スケジュール調整・配達注文などの機能を特化させたチャットボットなど、さまざまなサービスが増えているという。その中で、同社では「人との対話を通じて調和的に接客・集客ができる対話エージェント」の活用が、企業のマーケティング活動の中で今後重要になるとしており、対話接客の研究を進めている。

 このような背景のもと、このたび「AI Lab」は、人と社会において調和的に関わることができる、ロボットを含めた対話エージェントの実現に向けた基礎技術の確立、および人の持つ対話能力に関する科学的な知見の獲得を目指し、大阪大学基礎工学研究科教授・石黒浩氏と共同研究講座を発足するという。

■共同研究講座における具体的な取り組み

 共同研究講座では、人と社会において調和的に関わることができる、ロボットを含んだ対話エージェントの実現に向け、つぎのような研究開発を進めていく。

  1. メッセージプラットフォームでの複数エージェント対話及び選択式対話
  2. メッセージプラットフォームでの接客エージェントのキャラクター・個性付け
  3. 上記技術の音声対話への拡張
  4. 店舗接客における物理的なロボットの研究

 この取り組みにより、納得感を生む接客の原理・ストーリーの確立や、実店舗に訪れたユーザー個人に合わせたロボットによる接客など、人と人がこれまで対話的に行ってきた営みを理論として昇華し、チャットボットやロボットと人とが調和的に共存できる世界の実現を目指していくとしている。

 「AI Lab」は2016年1月の設立以来、高度なAI研究技術を持ち、実用化に積極的な研究室との産学連携を進めており、これまで、東京大学、米イェール大学、東京工業大学、理化学研究所など複数の機関と産学連携を行っている。このたび新たに産学連携を行った大阪大学を含め、計8つの機関と各AI分野において研究を行うことで、今後も企業とユーザーをOne to Oneで結び、最適なタイミングで最適な情報を届ける広告配信技術の実現を目指すという。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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