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エスキュービズム薮崎社長と一橋大小野教授が語った「働き方改革でも長時間労働が減らない理由」

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過剰管理で無駄が多い企業文化をどう変える?

薮崎:
人的資本の無駄遣いってかなりありますよね。高度成長期の功罪って大きくて、全体のパイが大きくなっていた時には、がんばれば成長できる。ベンチャーでも何も変えずとも、がんばれば105%にはなる。でも、経済がシュリンクする中ではがんばっても成果が出ないし、仕組みを変える、商品を変えるなど、抜本的に変えなければならないのだと思います。

小野:
その意味で、日本の現在の仕組みとして変えるべき筆頭は「過剰管理」じゃないでしょうか。先日、子どもの遠足で自分の考える余地がないくらいの持ち物リストが届いて、さらにお小遣い2000円を学校に預けて、子どもは空の財布を持っていって当日それを受け取るというんです。不公平にならないために、不正を行なわせないために、がんじがらめになって凄まじい無駄を生み出している。似たようなことが企業でも起きているわけで、既に文化に組み込まれているように感じますね。

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伊藤 真美(イトウ マミ)

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