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エスキュービズム薮崎社長と一橋大小野教授が語った「働き方改革でも長時間労働が減らない理由」

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都市と地方でまったく働く環境は違っている

薮崎:
長時間労働の問題で言えば、私は、これは東京などの大都市ならではの問題ではないかと感じています。都市部は家賃や物価など生活費が異様に高いため、「暮らしていくためには、給料はこれくらい欲しい」というような話になります。例えば、本来は450万円くらいの給料が妥当な能力の人でも、都市部での生活を考えると600万円くらいは必要となる。当然、会社としてはその金額に応じた成果を要求します。しかし450万円くらいまでは労働集約型の働き方でも到達できるのですが、それ以上受け取るためにはさらに付加価値の高い創造型の働き方をしなければならなくなります。にもかかわらず、依然として労働集約型の人は、結果ではなく残業することで頑張っているアピールをする。そういうケースが多いのではないでしょうか?

小野:
たしかに長時間労働は日本特有の問題ではなく、大都市で特に発生しています。その中でも日本が特に問題にされるの理由は、「過労死」という用語ができて、それが衝撃的だったからだといわれています。海外では,日本語がわからいない人でも「Karoshi」だけは知っているという方が多く,日本は死ぬほど仕事をしているという印象を持たれています。しかし実際は、ウォール街やシリコンバレー、韓国等の方が凄まじく働いているのです。ただ、成果が出ないからインプットのためや会社への忠誠を見せるために残業している人と、働ければ働いた分だけ利益になると信じて働く人とでは、過労死や鬱に至る割合も違ってくるでしょう。その辺りは、心理学などの別の研究対象になっているようです。

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伊藤 真美(イトウ マミ)

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