「守備範囲」を広げながら進化しているスタートアップスタジオ
スタートアップスタジオが起業やイノベーションのエコシステムに新陳代謝を起こし、主要なプレーヤーになれるかはまだまだ未知数です。亜種となり消え去る、または進化して違う形態に変形する可能性も十分あるでしょう。それでも、この数年で勢いを増しているのは事実です。今や世界的に増殖するスタートアップスタジオですが、その代表格といえば、ベータワークス(Betaworks)、サイエンス(Science Inc.)、イーファウンダーズ(eFounders)などがあります。
ニューヨークに拠点を置くベータワークスは、スマートフォン向けパズルゲームであるドッツ(Dots)のような商品をスタジオの中で生み出し、スタートアップとして立ち上げるだけでなく、スタートアップへの投資事業も行っています。さらにベータワークスは、Web記事を保存してオフラインでも読めるようにするサービスのインスタペーパー(Instapaper)を買収し、その後に写真SNSのピンタレスト(Pinterest)へ売却するなど、スタートアップを買収・再生する事業でも成果を上げています。