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クリステンセン「ジョブ理論」入門

ジョブ理論を使って「次のビジネス」を大胆予測する

第12回

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医療+保険のビジネスを考える

 ヘルスケアに関してはもう一つの予想を挙げておきたい。米CVSが医療保険のエトナの買収を発表したように、保険会社が医療と距離を縮めるであろうというものだ。医療保険を提供する企業は、加入者が病気になるのを減らしたい。それだけでなく、なるべく安価な医療を届けて保険金の支払いを減らしたいというジョブもある。国レベルでは、安全な医療を全国民に提供したいということと、医療経済性もついでに高めたいというジレンマにあるのに対し、民間の保険会社はシンプルな状況である。保険会社が医療との距離を縮める傾向は、米国のように民間の医療保険がメインとなっている国で特に顕著である。

「人生100年時代」の高齢者ビジネス

 日本市場の特徴の一つは、とても高齢化していることである。国民の平均寿命は83歳、平均年齢は46歳を超え、いずれも世界第一位である。消費者の大半はシニア世代なのだ。そうなると、従来の高齢者ビジネスにありがちなイメージから脱却した発想が必要になる。60代でも現役であったり、多趣味に活躍されていたり、幅広く活動している方が断然多い。ジョブの観点で言うと、「隠居したい」というジョブから「現役でいたい」というものへとシフトしている。他方で「現役でいたい」というジョブを片づけるのにふさわしいサービスや企業は登場していないように見える。ここは大きなチャンスであり、これから多様なサービスや製品が市場に受け入れられる余地があるのではないだろうか。

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この記事の著者

津田 真吾(ツダ シンゴ)

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