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「顧客のジョブ」から考えるイノベーション

なぜ御社のプロダクトやサービスは“雇われない”のか──6つの主要な顧客のジョブとは?

「顧客のジョブ」から考えるイノベーション:第2回

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 前回の記事において、顧客のジョブをイノベーションプロセスのインプットにしましょうというお話をさせていいただきました。今回は、前半でイノベーションプロセスの4ステージの概要を簡単にご紹介します。後半では、イノベーションプロセスの詳細に入る前の予備知識として、ジョブの主要なコンポーネントを整理していきます。

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顧客のジョブを中心としたイノベーションプロセス

 皆さんのイノベーション活動を再現可能、予測可能、持続可能、拡張可能な科学的アプローチ(運任せにしない)として捉えるためのプロセスは、「定義する」「理解する」「発見する」「創造する」という4つの大きなステージ(各ステージは、複数のステップをもつ)から構成されます。これら4つのステージは新規事業だけでなく、既存事業における成長機会を再発見するためにも役立てることができるでしょう(図1)。

イノベーションプロセスの4つのステージ(図1)イノベーションプロセスの4つのステージ

 各々のステージの概要を要約しましょう(詳細は次回以降にご説明を加えていきます)。

  • 定義する – このステージにおいて、最初に顧客のジョブをベースとした市場の定義(既存事業の場合は再定義)からスタートしていきます。次に、市場のサイズを推定し、その市場の魅力度をざっくりと俯瞰していきます。
  • 理解する – このステージにおいて、最初に定義された顧客のジョブ(中核となる機能的ジョブ)をステップバイステップのプロセスに分解していきます。次に、ターゲット市場における全ての定性的なニーズを構造化された統一フォーマットにて収集していきます。最後に、収集されたニーズのプライオリティ付けを行うとともに定量化していきます。このステージはイノベーションプロセスの中でも最も重要であり、インタビュー、観察、ワークショップ、アンケートといった顧客との交流が中心となります。
  • 発見する – このステージにおいて、最初に皆さんが最初に取り組むべき領域(市場の一部)を見つけていきます。典型的には、皆さんにとって最も大きな経済価値を生成することができるポテンシャルをもつセグメントを発見することです。次に、そのセグメントの特性に応じた適切なプロダクト/サービス戦略の方向性を策定していきます。
  • 創造する – このステージにおいて、策定されたプロダクト/サービス戦略に基づいた具体的なアイディアを創造していきます。次に、これらのアイディアを事前に定義された評価基準(競合/代替分析、ポジショニング分析などを含むことがある)に沿ってスクリーニングをしていきます。これらのアイディアのプロトタイピングやテストを加えていくこともお薦めします。

 次に、これらのステージの詳細に入る前に、顧客のジョブに関する主要なコンポーネントをご説明していきましょう。

次のページ
「顧客のジョブ」の主要な6つのタイプ

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この記事の著者

白井 和康(シライ カズヤス)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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